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12月例会報告

12月例会報告

ホワイトボードで仕事の概要、組織での位置づけなどをまずレクチャーうけました

  去る12月19日、「私のケース討議」編第4回目が開催されました。年末に関わらず、    今回も京都市内から大阪府下からの卒業生が集いました。今年から働き始めた医療ソーシャルワーカーが、「ぜひとも先輩の話を聞いてみたい」と、一人でこの会に初めてやってきてくれたのも嬉しく思いました。

 どうぞお気軽に、一人でもお越しください。会には、同じ様な思いの卒業生がきているかもしれません。

●ケース担当:清水裕美子さん(2004年卒 がん相談センターがん支援相談員 社会福祉士)

●ケース教材:「自分が納得するまで努力すること」

●参加者:8名(精神科病院、精神科クリニック、大学病院、知的障害者通所施設、市役所勤務の社会福祉士及び精神保健福祉士)

●当日の風景

 がん支援の相談業務をしている清水さんの作ったケースをもとに、今月もじっくりと討議する時間をもつことができました。今、あらゆる分野に社会福祉士の雇用が拡大をしています。もともと病院の中には、医療ソーシャルワーカーが働いていますが、さまざまな機能分化の流れを受け、相談職としての新たな雇用のあり方が出てきています。看護師、臨床心理士らと相談業務を担当するがん支援相談員もその一つです。

 今日のカンファレンスでは、まずは、この「がん支援相談員」についての説明からはじまりました。さまざまな分野で働く現任者が集まってくるこの会では、他分野の働く当事者から最新の動向をざっくばらんに直接聞くことができるのも意義の一つとなってきています。 

ケースは、A3ぎっしり清水さんのこれまでと今が盛り込まれた読み応えのあるものに

  毎回、作成を御願いしているケースですが、ここには、ソーシャルワーカーたちが直面している課題が盛り込まれてきます。私はこんなふうにその状況をとらえ、このように判断し、こう対応したが、他の人だったらどうするだろうな・・・そんな風に心にひっかかっているいわゆる修羅場体験が、討議の材料として用いられます。今回も、清水さんのこれまでをじっくり聞かせてもらいながら、医療の現場で直面している人の命に関わるものとしての苦悩を伺うことができました。

 私のケース討議では、ケースメソッドを採用し、そこに書かれた支援のプロセスを評価するというよりも、同じ状況を疑似体験し、「自分だったらどうしているだろうか」という思考のプロセスを自らじっくりと歩むことに重きをおいています。

 

2013年2月15日 更新 カテゴリー:開催報告