同志社大学社会福祉教育・研究支援センター Doshisha Education Research Center of Social Welfare同志社大学社会福祉教育・研究支援センター Doshisha Education Research Center of Social Welfare

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あるべきソーシャルワーカー像を探求する。こうありたいソーシャルワーカー像を語りながら。

1月例会のお知らせ

社会福祉学科(社会福祉学専攻)卒業生のみなさんへ

 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。今月は、空閑先生による「ソーシャルワーカーの当事者研究(ケーススタディ編)」となります。今年度から新たに始まった当事者研究も、4回目を向かえることとなりました。今月も皆様のご来場をお待ちしております。

日にち:2012年1月23日水曜日

時間:18時30分会場 19時開始(21時終了予定)

場所:同志社大学新町キャンパス臨光館207教室 ※いつもの会場が異なります

テーマ:「はたらく中で認められるということ」

参加対象:本学社会学部社会福祉学科(文学部社会学科社会福祉学専攻)で社会福祉を学び、現在現場で働く卒業生など

参加費:無料

●お問い合わせ:野村(ynomura@mail.doshisha.ac.jp)

2013年2月15日 更新 カテゴリー:今後の予定

12月例会 参加者感想

 当日参加いただいた方々の感想から、一部紹介させていただきます。

●ケース提供者感想
 自分自身の大学入学時からの足取りを振り返ってみて、こんないろんなことをしてきたのだなあと改めて実感しました。支援を継続すること、何をもってその人の支援ができたと評価するのか、身体的、精神的、社会的など総合的にみなければなんともいえないなあ、と改めて思いました。今回の定例カンファレンスを経験し、その人が何を求めているのか、少しでも相談後に「よかった」と思っていただける相談がお受けできるようになりたいと思いました。  (清水裕美子さん 2004年卒)

●参加者感想

自身の価値観・人間観と、相手の主体性のどちらに重点をおいても支援が成り立たない状況も存在し、支援とは一体なんだろうと感じました。「人としての支援」だ必要な場合もあれば、相手が生ききるために一歩踏み込んだ支援も必要だと思いました。自分の仕事を当てはめて考えてみると、時には相手の主張を真っ向から否定し、自分の価値観(支援者としての)にのせて行っていかなければならない時もあります。本当に社会福祉という仕事は奥が深いと感じます。  (公務員 社会福祉士

自分が納得する支援と相手を尊重することのジレンマについて改めて考えることができました。自分の思ったような支援ができても、それを冷静に振り返る視点が必要であることに気づくことができました。あと、さまざまな人生経験はこの仕事にはとても役立つことも。(公務員 社会福祉士

とてもパワフルに働かれている先輩のお話をうかがえて、元気な気持ちになれました。自己決定の尊重と一歩踏み込むべきなのかというジレンマ、見守りというこじあけに対する批判については、難しい問題だけれど、ご本人さんが納得できる方向がみえるまで試しながら、話していくしかないように感じています。ご本人を置き去りにして、やりたがりが暴走する恐ろしさは常に考えておきたいし、ご本人の世界観を知りたいと思える関係性を築いていきたいと思いました。(精神科病院 精神保健福祉士

人数少なめの時は、ゆったりと座り、冒頭の自己紹介にも時間が取れます

 

2013年2月15日 更新 カテゴリー:参加者感想

12月例会報告

ホワイトボードで仕事の概要、組織での位置づけなどをまずレクチャーうけました

  去る12月19日、「私のケース討議」編第4回目が開催されました。年末に関わらず、    今回も京都市内から大阪府下からの卒業生が集いました。今年から働き始めた医療ソーシャルワーカーが、「ぜひとも先輩の話を聞いてみたい」と、一人でこの会に初めてやってきてくれたのも嬉しく思いました。

 どうぞお気軽に、一人でもお越しください。会には、同じ様な思いの卒業生がきているかもしれません。

●ケース担当:清水裕美子さん(2004年卒 がん相談センターがん支援相談員 社会福祉士)

●ケース教材:「自分が納得するまで努力すること」

●参加者:8名(精神科病院、精神科クリニック、大学病院、知的障害者通所施設、市役所勤務の社会福祉士及び精神保健福祉士)

●当日の風景

 がん支援の相談業務をしている清水さんの作ったケースをもとに、今月もじっくりと討議する時間をもつことができました。今、あらゆる分野に社会福祉士の雇用が拡大をしています。もともと病院の中には、医療ソーシャルワーカーが働いていますが、さまざまな機能分化の流れを受け、相談職としての新たな雇用のあり方が出てきています。看護師、臨床心理士らと相談業務を担当するがん支援相談員もその一つです。

 今日のカンファレンスでは、まずは、この「がん支援相談員」についての説明からはじまりました。さまざまな分野で働く現任者が集まってくるこの会では、他分野の働く当事者から最新の動向をざっくばらんに直接聞くことができるのも意義の一つとなってきています。 

ケースは、A3ぎっしり清水さんのこれまでと今が盛り込まれた読み応えのあるものに

  毎回、作成を御願いしているケースですが、ここには、ソーシャルワーカーたちが直面している課題が盛り込まれてきます。私はこんなふうにその状況をとらえ、このように判断し、こう対応したが、他の人だったらどうするだろうな・・・そんな風に心にひっかかっているいわゆる修羅場体験が、討議の材料として用いられます。今回も、清水さんのこれまでをじっくり聞かせてもらいながら、医療の現場で直面している人の命に関わるものとしての苦悩を伺うことができました。

 私のケース討議では、ケースメソッドを採用し、そこに書かれた支援のプロセスを評価するというよりも、同じ状況を疑似体験し、「自分だったらどうしているだろうか」という思考のプロセスを自らじっくりと歩むことに重きをおいています。

 

2013年2月15日 更新 カテゴリー:開催報告