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9月例会 同志社大阪サテライト出張開催

9月例会 同志社大阪サテライト出張開催

 去る9月15日、本年度初めての大阪出張カンファレンスを開催しました。「私のケース討議」編の三回目にあたる今回は、普段の京都カンファレンスとは異なる顔ぶれが揃い、新たなネットワークづくりとなる会となりました。時間はいつもより30分長い、2時間半とっていたので、お二方に「私のケース」を提供いただき、じっくりと討議することができました。大阪、兵庫にお住まいの卒業生が多かったですが、富山からご参加いただいた方もいました。

JR大阪駅前の眺めのよい高層階にあります

●ケース担当 
千品友理さん(2005年卒 母子生活支援施設 社会福祉士)
天谷仁美さん(2012年卒 回復期リハビリテーション病院 社会福祉士)

●ケース教材
「ここで何ができるのか、ここは何ができるか」(千品さん)
「やりきったと思える支援」(天谷さん)

●参加者 12名
(一般病院、精神科病院、公務員福祉職、市社会福祉協議会、パーソナルサポートセンター等勤務の社会福祉士、精神保健福祉士など)

●当日の風景
 今年の三月に同志社の大阪サテライトが移転し、初の開催となりました。JR大阪駅より徒歩3分程度、ビルの高層階にある眺めのよい教室で、普段、京都のカンファレンスになかなか参加できない卒業生が集まり、討議を繰り広げました。
 まずは、現場で働き初めて一年目の天谷さんのケース討議では、参加者それぞれの一年目の経験、「やりきった」と思えたそれぞれの経験を披露してもらいながら、日々の不安や迷いとうまいことつきあっていくアイデアをたくさん出し合いました。天谷さんの今の心境にみんなで近づきながら、明日からさっそく取り組めそうなアイデアがたくさんでてきました。

大阪、兵庫、なんと嬉しいことに富山からの卒業生も!!

 「相談してみる」「同期の仲間と話してみる」からはじまり、「(堂々と、いいなあと思う先輩を)まねてみる」「今まで何となくやって対処してきたことを振り返り、他のケースでもできそうなことを再度意識的にピックアップしてみる」「事例を検討し、自分の中のバリエーションを増やしていく」などなど、です。

 児童福祉現場で働いて7年目となる千品さんのケース討議では、組織の中で役職につく中で、ソーシャルワーカーとしての自分の成長について戸惑い、悩む、中堅実践家の立場からのケースをじっくりと読み込みました。後輩を束ねていく立場でありながら、いかにしてソーシャルワーカーとしての自分を奮い立たせていくのか。千品さんの誠実な語りが、参加者それぞれに、自分をじっくり振り返る機会を与えてくれました。組織で仕事をするということ、一緒に取り組んでいくという意識、安心して仕事をする環境作り(責任は一人ではもちきれないこと)などを、参加者の貴重な経験から考えることができました。

 大阪サテライトであれば、大阪南部、兵庫県からの参加がしやすくなります。また、今回は平日の夜ではなく、土曜の夕方開催だったので、参加しやすい方もたくさんいました。年度内には、もう一度くらい、足をのばして、土日の出張開催に取り組みたいと思います。

また、ともに討議できる機会があれば!!

 

2012年10月30日 更新 カテゴリー:開催報告