同志社大学社会福祉教育・研究支援センター Doshisha Education Research Center of Social Welfare同志社大学社会福祉教育・研究支援センター Doshisha Education Research Center of Social Welfare

定例カンファレンス案内
お問い合わせ

定例カンファレンス案内

定例カンファレンスではどんなことをしているの?

【2012年度 定例カンファレンス運用方針】

定例カンファレンスは今年、生まれ変わります!

1:ケースメソッドを用いたケース討議

「私」の事例を用いた討議を通し、参加者全員が、現実にある問題の解決を擬似的に体験する中で、社会福祉実践に求められる概念や理念を学んでいきます。今年は新たに、参加者にディスカッションリーダーを体験していただき、マネジメント力やプレゼンテーション力をつけていくことにも取り組みます。

2:ケーススタディ

大学時代に学んだソーシャルワークの価値・倫理・知識・技術に日頃の実践の成果を落とし込み、専門知を蓄積していくことを目指します。事例提供は、ビネットやインシデント、エピソード記述などの方法も用いて実践の一部の切り取りから始め、参加者全員で深めていきます。

今年は二本の柱を軸に、定例カンファレンスを進めていくこととなりました。1つ目は、ソーシャルワーカーをしている「私」を主人公にまとめた事例をもとに、「こんな時、あなただったらどうするの?」「私だったら、こうすると思う」という自由な議論を行うケース討議。もう一つは、実践の援助事例についてソーシャルワークの価値・倫理・知識・技術を当てはめて検討し、自分の実践を振り返る(評価してまとめる)ケーススタディです。

どんな人が参加していますか?

2010年度から始まった定例カンファレンスですが、実にさまざまな社会福祉実践領域の卒業生が集まってきます。医療機関で働く医療ソーシャルワーカー、精神保健福祉士、福祉事務所や保健所など行政分野で働く社会福祉士、障害者福祉施設、児童福祉施設、高齢者福祉施設で働く指導員、社会福祉協議会の職員など、実にさまざまです。府パーソナル・サポートセンター相談員など、時代の最先端をいく就労支援サービスに関わる卒業生の参加もありました。この定例カンファレンスでは、むしろ、分野を問わず、分野や立場の多様性から生まれる学びを大切にしています。

毎回何人くらい参加しますか?

毎回平均12名〜13名程度が参加しています。多少のメンバーの出入りはありますが、これまでに58名の現任のソーシャルワーカーが集まった実績を残しています(2010〜2011年度実績)。仕事の関係で毎回出席することは難しいかと思いますが、なるべく継続して参加してくださることを望みます。

定例カンファレンスは京都だけで開催されるのですか?

定例開催のカンファレンスは、京都の同志社大学内の会場で実施します。しかし、卒業生からのリクエストがあり、これまでに大阪・天満、西梅田、茶屋町等の会場に出張してカンファレンスを行っています。京都カンファレンスには平日どうしても参加できない奈良・大阪・兵庫の卒業生の20名以上が参加しました。日頃のケース討議に慣れ親しんでいる京都カンファレンスメンバーも参加し、討議をリードしてくれました。2012年度も、この出張カンファレンスを2〜3回程度予定し、卒業生の交流の場つくりに取り組んでいきます。

単なる同窓会ではなく。
卒業してもいつでも自分の席があるラウンジのような場に!

(上阪徹「カタリバという授業」英治出版より引用)

領域や分野ごと、職種ごとの勉強会や事例検討会、研修会はたくさんあります。この定例カンファレンスでは、卒業生同士が集い、安心して学べる場を目指しています。さまざまな経験年数、経歴、多様な分野ではたらく社会福祉の実践家たちが討議する中で、経験や意見・考えの違いを披露しあいます。ここから個々に学びとり、自分らしい専門職像を作り上げていくことを目指しています。