10月例会 参加者感想
当日ご参加いただいた方々の感想から、一部紹介させていただきます。
●報告者感想
管理監督業務について、自分を振り返る間もなくドタバタの一年半でしたので、今回は、じっくりと自分の足跡をたどる貴重な時間となりました。本当に感謝しています。後輩たちも、自分とは種類は違えど、同じような苦悩を日々抱えながら、頑張っている話を聞けて、『苦しいのは自分だけではない』と思い直すことができたことも私にとっては励みになりました。 (池原智和さん 1999年卒)
●参加者感想
◎組織論と援助技術について非常に興味深く聞かせていただきました。福祉には100パーセントの正解が無い分、判断することにはストレスが伴いますが、思いを形にすることのやりがいと責任、また、職員間の調整にも知らず知らずに福祉的な視点があったなと再確認できました。 (公務員福祉職)
◎部署異動もあり、悶々とする中で、最近ちょっとやる気を失くしていたので、今日は池原さんの話が聞けて、本当によかったです、仕事に対する姿勢とかソーシャルワーカーという仕事の素晴らしさを再認識しました。本当にいつもこのカンファレンスにくると思いますが、ソーシャルワーカーの仕事の醍醐味を忘れて仕事している自分がいることに気づかされます。 (老人保健施設 社会福祉士)
◎みんなそれなりに想いを持った人ばかりの集団だけれど、「これがよい」という幅はそれぞれ違ったりして、難しいところが多いです。ましてや、人に任せることは勇気のいることです。カンファレンスの最後にされていた話はとっても耳に残りました。 (精神科病院 精神保健福祉士)
◎本当に意義深いカンファレンスでした。私もたまに、上司は雑務をまとめ、沢山会議に出ているだけなのでは?など、その業務の全てが謎でした。でも今思うと、のびのびと自分らしく迷いながらも仕事をさせてもらえているのは、上司が環境整備をしてくださってくれているからだと感じました。今は私も現場が楽しく充実していますが、いつかそれを後輩や、後輩を通して利用者様に還元していければと思います。 (老人保健施設 相談員)
2012年11月21日 更新 カテゴリー:参加者感想
10月例会報告
去る10月31日、ケーススタディ編(ソーシャルワーカーの当事者研究編)第三回を開催しました。
今回の発表担当の池原さんは、定例カンファレンスで発表するのは、昨年に続いて二回目となります。ソーシャルワーカーが管理者となっていく過程において抱えるさまざまな思いを聞けるということで、今晩もたくさんの卒業生が集まってくださいました。池原さんの、率直な語り口が、参加者みんなをひき付けました。誰もが、社会福祉の現場で働く喜びを改めて問い直し、再認識したひとときになったのではないかと思います。
●報告者 池原智和さん(1999年卒 通所介護事業所・居宅介護支援事業所・地域包括支援センター 所長 社会福祉士・介護支援専門員)
●報告テーマ「管理監督者にとってソーシャルワークを実践し続けるとは?~組織、職員と関わり続けるということ~」
●参加者 13名
(精神科病院、一般病院、老人保健施設、障害者通所施設、公務員福祉職などとして勤務する社会福祉士、精神保健福祉士など)
●当日の風景
当事者研究は、事前にまとめてきた資料をもとに、まずは報告担当の池原さんから40分ほどかけて、じっくり報告されました。
今は、3つの事業所の所長として管理する立場についている池原さん。資料に書かれているキーワードには、「折り合いをつける」「約束」「誠実さ」「創り出す」などの言葉が挙げられ、管理監督業務とソーシャルワーカーであり続けることのさまざまな葛藤が語られました。
みんなからは、いろんな感想や質問がどんどん湧いてきました。
「措置の時代と介護保険に突入した時代と、どう違いますか?」
「所属部署は愛せるのですが、組織となると愛せないところもあるんです」
「数年先を見ながら仕事をするということに、今日気づきました。」
「今日の報告を聞いて、管理者になりたくなってきました。
「池原さんが部下の時代、どんなんだったんですか。」
そして、池原さんからも参加者にぜひ聞いてみたい問いかけが語られました。
「役職者になって、どんなことを実現してみたい?!」
池原さんから参加者に提案された、ソーシャルワーカーであり続けるための取り組みは4点ありました。一つは常に自分で考えるという姿勢を持ち続けること。第二に、情報には貪欲に、そして学習を惜しまないこと。第三に、ご利用者様には常に正直で真面目であること。そして最後は、専門家としてのプライドを持ち、時には捨て、時には懸命に誇示すること。管理者であっても、この姿勢は持ち続けることができることを参加者に示してくださいました。そして、管理監督者になるということは、ある意味、第一線から離れることをも意味しますが、「自分がしなくても、自分がするのと同じような援助実践が展開されることはもちろん、ある程度のサービスの質を一定担保させ続けることが今の私の仕事です」と力強く語っていた姿が、とても印象的でした。
2012年11月21日 更新 カテゴリー:開催報告
10月例会のお知らせ
社会福祉学科(社会福祉学専攻)卒業生のみなさんへ
いつもブログをのぞいていただきありがとうございます。いつの間にかすっかり秋めいて、朝晩の冷え込みが身にしみるようになりました。みなさま、お変わりなくお過ごしでしょうか。今出川キャンパスも、2013年度の文系学部完全移転をめざし、新しい建物が完成し、オープンを目前に控えています。地下鉄今出川駅から地上に上った風景も趣を変え、活気あるキャンパスが広がりをみせるかと思います。
定例カンファレンスは、8月は夏休み、9月は大阪出張カンファレンスでしたので、久しぶりの京都開催となります。
10月は、いつもの新町キャンパスにて空閑先生による、「ソーシャルワーカーの当事者研究(ケーススタディ)編」となります。事例提供は、京都の高齢者福祉施設でセンター長として働く卒業生さんが担当します。お忙しいことと思いますが、今月もみなさまのご来場をこころからお待ちしております。
●日にち:2012年10月31日(水曜日)
●時間:18時30分開場 19時開始(21時終了予定)
●場所:同志社大学新町キャンパス渓水館1階会議室
●テーマ:「管理監督者にとってソーシャルワークを実践し続けるとは??」
●参加対象:本学社会学部社会福祉学科(文学部社会学科社会福祉学専攻)等で社会福祉を学び、現在現場で働く卒業生など
●参加費:無料
●お問い合わせ:野村(ynomura@mail.doshisha.ac.jp)
2012年10月30日 更新 カテゴリー:今後の予定