私と仕事(デイサービスセンターで働く社会福祉士)
池原智和さん(1999年卒)
「あなたから 生きる元気 もらったよ」
「あったかい 心の芯から あったかい」
「歩くのも いけさんとなら 頑張れる」
「島原と 歩んでいける これからも」
おもいがけないプレゼント
私がデイサービスの相談員として関わり始め、介護支援専門員としても支援していたご利用者様が先日亡くなられました。もっともっと一緒にいたかったのですが、やはり、寿命には勝てませんでした。こんなことがあった時、いつも苦悩するのです。私がもっと優秀なら・・・もっと経験豊富な援助者なら・・・と自責の念にとりつかれ、辛くなってしまうのです。
このご時世、皆様はどうですか?世知辛いことが多く、批判・非難されることが多く、思うようにいかないことが多く、嫌になることがありませんか?そんな時どうしますか?友達と酒を煽りますか?大好きな人に癒してもらいますか?・・・いろんな方法がありますが、今回の私のへこみは、上記の川柳により、消失しました。
このご利用者様がなくなった後、遺品整理をしていると、ベッド脇の封筒(「いけはらさんへ」と表に記載がありました)の中から出てきたものでした。もっと沢山ありました。お手紙もありましたが、それは私の宝物として、大切にしまっておきますので、紹介できません。
きっかけ・モチベーションって??
この仕事をしている人の中には、確固たるきっかけ、志がある人もいれば、そうでない人もいます。そのきっかけがとても大切なこと、大切な場面、大切な時もあれば、そうでないこと、そうでない時もあります。それは、この世の中に存在するどんな仕事とも同じレベルにおいて・・・です。
いずれにしても、どういう経緯であろうとも、この仕事に出会った、この領域の存在に気づいたこと自体が、実は非常に重要なことなのでしょう。
確かにこの稼業は厳しいことは多いです。ただ、よく考えてみれば、どんな仕事でも楽なものはありません。どんな職業も、その中身に見合った対価になっているし、その相関関係が正当に成立しないものは、きっと正義に反することなのでしょう。
正直、この仕事の給料はよくありません。ただ、生活できないほどのことはなく、そこそこ裕福な生活はできる程度です。しかしながら、高くはありません。もう少し言うなら、景気に左右され、変動するようなことはなく、かなり安定しています。ただし高給取りはいません。・・・
なら何故、この仕事を続けているひとが多いのでしょうか。答えは簡単です。「楽しくて仕方がない」からです。確かに、生活の為に、この仕事を続けなければならない人もいます。ただ、考えて見ましょう。いくら生活の為・・・といっても、嫌なら辞めざるを得ません。それを辞めずに、どういう状況であろうとも続けているのはやはり、何かしらの魅力があるからに他なりません。
どんな魅力なのでしょうか??・・ぜひ実習に言ってみて、島原に来てみて、体感してみてください。
(社会福祉士・介護支援専門員)
2011年12月1日 更新 カテゴリー:私と仕事