同志社大学社会福祉教育・研究支援センター Doshisha Education Research Center of Social Welfare同志社大学社会福祉教育・研究支援センター Doshisha Education Research Center of Social Welfare

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あるべきソーシャルワーカー像を探求する。こうありたいソーシャルワーカー像を語りながら。

9月定例会大阪出張開催のお知らせ

社会福祉学科(社会福祉学専攻)卒業生のみなさんへ

 いつも定例カンファレンスのホームページをのぞいていただき、ありがとうございます。残暑厳しい折から、みなさま、お変わりなくお過ごしのことと思います。本学学生の社会福祉士および精神福祉士の資格取得のための現場実習が、近畿圏を中心に本格実施されています。受入施設機関の利用者ならびに職員等のみなさま、関係者のご理解とご協力を得て、実現することができています。本当にありがとうございます。

 さて、8月は定例会は夏休み、次回9月は、「私のケース」を用いたケース討議編です。場所は、大阪出張開催とさせていただきます。新しく移転した、同志社大阪サテライトオフィスが会場です。母子生活支援施設の指導員として働いている卒業生など、児童福祉分野に関わる討議となる予定です。夏の疲れがでる頃ですが、みなさまのご来場をお待ちしています。

日にち:2012年9月15日土曜日

時間:13:30開場 14時開始(16時30分終了予定)

場所:同志社大学大阪サテライトオフィス
 (大阪市北区梅田1-12-17梅田スクエアビルディング17階) ※JR大阪駅より徒歩3分

  https://www.doshisha.ac.jp/access/osaka_access.html

ケース:母子生活支援施設に勤務して8年目の社会福祉士、そして、一般病院の医療ソーシャルワーカーとして勤務して1年目の社会福祉士、2名の卒業生が担当してくださいます。

講師 :空閑浩人(同志社大学社会学部社会福祉学科)
      野村裕美(同志社大学社会学部社会福祉学科)

参加対象:本学社会学部社会福祉学科(文学部社会学科社会福祉学専攻)等で社会福祉を学び、現在現場で働く卒業生など

参加費:無料

お問い合わせ 野村(ynomura@mail.doshisha.ac.jp)

 

2012年8月19日 更新 カテゴリー:今後の予定

私と仕事(小規模特別養護老人ホームで働く社会福祉士)

                          竹安彩さん(2006年卒)
 

 2012年7月定例会で報告を担当した竹安さんが、事後に書いてくださった文章です。

 

 目指したいものが変化していることに気づいた
 大学の定例カンファレンスが始まった年に、一度発表させて頂き、自身を振り返る機会をもつことが出来ました。今回、ソーシャルワーカー7年目として、改めて発表させて頂きました。以前の自分と大きくは変わっていないと思っていましたが、参加者の方より、「進化しているね」と声をかけられ、現在の課題や目標、めざしたいものが変化している事に気付かされました。自分の現状や課題、目標を改めて、言語化・文章化するという機会は普段あまりない為、こういった機会のおかげで、整理が出来、見えてくるものが多くありました。

 職場の新人教育で悩む私が新人卒業生から教えてもらった
 当日は新卒から中堅、10年以上の経験者、そして講師の方がおられ、様々な施設、病院、役所等、経験も立場も違う為、充実した意見交換会となりました。 私自身、新人指導や職員のモチベーション向上について悩んでいたのですが、新卒の方から、先輩の指導環境や方法、上司に言われて嬉しかった言葉、指導を受ける側の思い等の話を聴くことが出来、多くの大切な事に気付かされました。

 参加者の質問や意見の中で、新人ソーシャルワーカーとしての悩みは、自身の存在意義や、医療面での知識不足があり現場で戸惑う、できれば学生時代に医療的な知識を身につけられる機会があれば良かった。他、ソーシャルアクションの大切さを感じ、将来的な目標としてやっていきたいが、今は目の前の事で精一杯である。困難ケースでの職員との関わりに悩んでいるといった意見がありました。また、上司からの嬉しい関わりとして、入職時に上司と何でも伝えられる交換ノートを作ってくれた。自分がしんどい時に話かけてくれ、先輩の体験談を色々話してくれた。支援の中で自分が感じた事をゆっくり聴いてくれ、あなたにしか出来ない事があるのだと、認めてくれた。「どんどん失敗していいんだよ、何かあったら私の出番だから」と声をかけてくれた。普段の関わり、会話の中で、このままの私でいいんだと感じさせてくれる環境作りをしてくれている等、暖かい話を聴くことが出来、理想の先輩、上司像がみえてきました。

 新人に完璧さや高い理想を並べる前にできること
 完璧や、高い理想を並べる事ではなく、利用者さんと同じに、一人の人間、ソーシャルワーカーとして後輩に寄り添っていく事が先輩として、ソーシャルワーカーとして大切な事なんだと、改めて勉強させられました。その他にもメンバーが、職種や事業所を越え、集まり、勉強会等を開きソーシャルワーカーの役割を伝えていく取り組みや、互いに相談し合える寄り添いホットラインを行なっている等、それぞれに掲げている目標や思いを持って、自分らしいソーシャルワーカーを模索している事を知り、勇気づけられました。

 今回のテーマにもある様に、「人との繋がりから生まれるもの」を今回のカンファレンスで改めて実感する事が出来ました。学んだ事を明日から、私らしく、目標や課題に取り組んでいきたいと思います。                      
                                                                                                            (社会福祉士)

2012年8月9日 更新 カテゴリー:私と仕事

7月例会 参加者感想

 当日参加いただいた方々からの感想から、一部紹介させていただきます。

●報告者感想
 本当に本日発表させていただき、自分自身を改めて振り返ることができよかったです。また、同じ大学の卒業生がそれぞれの立場でのソーシャルワーカーとして悩んだり感じたり活動していることをうかがえたことが、今の私のパワーの源にもなりました。自分自身を変えるため、本日、反省したこと、気づいたことを明日から実行したい。また後輩に伝えていきたいと思います。(竹安彩さん 2006年卒)

時には笑いあり、真剣な討議ありの2時間でした

●参加者感想
教育指導に関しては、今の私にはまだない視点で正直少し難しく感じました。今の私は自分のことに精一杯で、あまり周りを気にかけるということが出来ていないという点に気づかされました。それと同時に、今の感覚が無意味なものにならないことに励まされました。福祉的な視点として、傾聴の話が印象に残り、今の仕事上きいている振りをして、理解というところまでは達することができていないという点に気づけたことはよかったです。(公務員福祉職
7年目の先輩の新人時代(過去)、取り組み(現在)、目標(将来)を聞くことが出来て本当に意義深かったです。私は今、目標というよりは今に目が向いてばっかりです。でも呼吸したいなという思いがすごくあります。しかしそのうち、また少しずつ自分らしい目標をOUT PUTしていきながら、利用者の役に少しでもなれば、と考えています。(支援相談員
同級生の竹安さんのがんばっている報告、とてもうれしく聞きました。新人の指導は、年々やっぱり新人さんとの経験差と自分が新人だった時の記憶が遠ざかっていることで、「こうあるべき」「これくらいはできなきゃ任せられない」と無意識のうちに考えてしまっていたのかなあと考えさせられました。「自分のようにならなきゃ」と思わせない指導、というのをやっていかなきゃ、ちゃんと任せていかなきゃと思いました。(精神科病院 精神保健福祉士
いろいろなことを考えて聞かせていただきました。利用者さんや後輩への視点について、悩むことが多く、ただ同じ職場の上司からはなかなか聞けないので、聞けてとても「よかった」と思います。ボランティアさんに対しても、伝え方が難しいなあと感じています。一人でも多くの人に知ってほしい、わかって欲しい、と思いながら、なかなか上手くいきません。利用者さんに対する支援計画を立てながら、スタッフや自分の計画も立てて欲しい、立てられたらなと思っています。(障害者作業所 社会福祉士

一年ぶりの来場者が。自分のペースで参加できる場です。

 

2012年8月9日 更新 カテゴリー:参加者感想